百頭女

放送大学の試験が近づき、過去の授業の復習をしています。

本日はコラージュ療法の復習。
コラージュと言えば、マックス・エルンスト。

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授業でも『百頭女』『カルメル修道院に入ろうとしたある少女の夢』などのコラージュ・ロマンシリーズが取り上げられていました。

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今を遡ることン十年前、斜に構えた学生だった私はエルンストのコラージュロマンシリーズがお気に入りでした。
横尾忠則のコラージュ作品も惹かれるものがありました。
あ、私コラージュ好きだったんだ、と今頃思い出したりして。

ネットで見つけた『百頭女』は英語版。

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てっきり百の頭を持つ女を「百頭女」と呼んでいるのだと思っていましたが、英語版は「The Hundred Headless Woman」となっていて、直訳すると「百の頭のない女」となるのでしょうか。
『百頭女』を見ると、確かにキングギドラみたいな女性は出てきません。

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コラージュの素材になる女性のボディは別の素材の頭をつなげたりして、頭のない女なのでしょうか。
フォトショップなら拡大縮小して違和感なくつなげることができますが、コピー機すらない時代にアナログでこれだけの作品を作ったんですよね。
感嘆してしまいます。
広告デザイン科の課題のコラージュも、エルンストを目標に頑張れば良かったです。
後悔先に立たず。。

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コラージュの世界では、一つのボディーに色んな頭をすげ替えることによって百の頭を持つ女を作り出すことができます。
と考えると、素材になる頭のないボディーは100の頭を持つことができる可能性を持っているが、今は頭がない状態なので「百の頭がない女」となるのかもしれません。
「The Hundred Headless Woman」を「百頭女」と訳した手腕はすごいな、と感心してしまいました。私が訳者ならきっと直訳したことでしょう。

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マックス・エルンストは心理学的にも興味深い作品が多いのですが、その生涯と女性遍歴も興味深いです。
女性遍歴というと、ピカソとかフランク・ロイド・ライトのことを書きたくなりますが、また次の機会に。

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